目次
- 対象画面の概要
- ロット引当の基本的な流れ
- ロット引当ダイアログの詳細
- 具体的な操作手順
- 検索・絞り込み機能
- 警告表示とその対処
- 画面別の操作ポイント
- エラー対処方法
- 注意事項
- まとめ
- 関連ドキュメント
1. 対象画面の概要
1.1 ロット引当を行う画面
以下の4つの画面で、相手先に出荷する(した)ロット情報を引き当てます。基本的な引当方法はすべて共通です。
| 画面名 | 用途 |
|---|---|
| 出荷入力画面 | 顧客への商品出荷を記録 |
| 売上入力画面 | 売上取引の記録(出荷計上を含む) |
| 受払入力(出庫)画面 | その他の出庫処理を記録 |
| 在庫振替入力(出庫側)画面 | 在庫振替による出庫を記録 |
1.2 共通の特徴
これらの画面では、以下の共通機能があります:
- ロット管理対象商品のみ:ロット管理する設定の商品のみ、ロット引当が必要です
- 明細行ごとの引当:各明細行に対して個別にロット引当を行います
- ダイアログ形式:ロット引当は専用のダイアログで行います
- 在庫からの選択:在庫のあるロット一覧から選択して引き当てます
- 複数ロットからの引当:1つの明細行に対して、複数のロットから出庫できます
- 自動引当(FIFO):先入先出(FIFO)による自動引当機能があります
2. ロット引当の基本的な流れ
2.1 引当の全体フロー
- 伝票画面を開く
- ロット管理対象商品の明細行を追加
- 明細行の「ロット」欄のアイコン をクリック
- ロット引当ダイアログが表示される
- 在庫のあるロット一覧から選択
- 各ロットの出庫数量を入力
- 「保存」ボタンをクリックして引当確定
- 明細行に戻る(引当状態が表示される)
- 伝票全体を保存
2.2 引当のタイミング
- 新規伝票作成時:明細行を追加した後にロット引当を行います
- 既存伝票編集時:既存の明細行のロット引当を確認・変更できます
- 引当の必須性:ロット管理対象商品の場合、引当は必須です
2.3 引当状態の表示
明細行の「ロット」欄には、以下のいずれかが表示されます:
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| (空欄) | まだ引当していない |
| 新規割当 | 新規に引当を行ったが、まだ保存していない |
| 割当済 | 既に引当済み(変更なし) |
| 割当済(変更あり) | 既存の引当を変更したが、まだ保存していない |
3. ロット引当ダイアログの詳細
3.1 ダイアログの開き方
ステップ1:明細行のロット引当欄を探す
- 伝票入力画面(出荷/売上/受払/在庫振替)を開きます
- 明細行の一覧で「ロット」列を確認します
- ロット管理対象商品の場合、アイコン が表示されます
ステップ2:ダイアログアイコンをクリック
- ロット引当欄の左側にあるアイコン をクリックします
- 「ロット割当」ダイアログが表示されます
3.2 ダイアログの構成
ダイアログは以下の5つのセクションで構成されています:
ヘッダー部(商品情報表示)
- 商品コード・商品名
- 仕様規格
- 倉庫コード・倉庫名
- 棚番
検索・絞り込みフォーム
- 製造日の指定
- 有効期限日の指定
- 納品期限日の指定
- 販売期限日の指定
- 出庫禁止ロットを表示するか
- 在庫がないロットを表示するか
ロット在庫一覧
- 製造日
- 納品期限日
- 販売期限日
- 有効期限日
- 社内ロット番号
- 相手先ロット番号
- 備考
- 仕入先名
- 入庫時商品名
- 入庫時仕様・規格
- ロット原価
- 在庫数
- 既割当数
- 割当可能在庫数
- 今回出庫数(入力欄)
- 残数
合計・比較表示部
- ロット原価の合計
- 既割当数の合計
- 今回出庫数の合計
- 明細行の数量との差分(過不足)
- 割り当てたロット原価を明細金額にセットする(受払伝票でロット割当時のみ)
フッター部
- OKボタン
- キャンセルボタン
4. 具体的な操作手順
4.1 新規ロット引当(手動選択)
ステップ1:ダイアログを開く
- 伝票入力画面(出荷/売上/受払/在庫振替)を開きます
- ロット管理対象商品の明細行を追加します
- 明細行の「ロット」欄のアイコン をクリックします
- 「ロット割当」ダイアログが表示されます
ステップ2:在庫のあるロットを確認する
- ダイアログ中央部に、在庫のあるロット一覧が表示されます
- 以下の情報を確認してください:
- 社内ロット番号:自社で管理しているロット番号
- 在庫数:現在の在庫数量
- 製造日:製品の製造日
- 有効期限日:製品の有効期限
- 出荷制限フラグ:「禁止」(警告マーク)がある場合、出荷制限あり
ステップ3:引当するロットの出庫数量を入力する
- 引当したいロットの「今回出庫数」欄に数量を入力します
- 複数のロットから出庫する場合は、それぞれの「今回出庫数」欄に数量を入力します
入力例(明細行の数量が100の場合):
【ロット1】社内ロット番号: LOT-20251110-001 在庫数: 80 → 今回出庫数: 80 を入力 【ロット2】社内ロット番号: LOT-20251109-001 在庫数: 50 → 今回出庫数: 20 を入力 合計: 80 + 20 = 100(明細行の数量と一致)
ステップ4:合計と過不足を確認する
- ダイアログ下部の「合計・比較表示」を確認します
- 以下の項目をチェックしてください:
- 既割当数:既に引当済みの数量(新規の場合は0)
- 今回出庫数:今回入力した数量の合計
- 呼出元明細数量との差分:今回出庫数 - 明細行の数量
確認ポイント:
- 過不足が0になっているか確認してください
- 過不足がマイナスの場合:引当が不足しています
- 過不足がプラスの場合:引当が超過しています
ステップ5:引当を確定する
- すべての入力が完了したら、「OK」ボタンをクリックします
-
ダイアログが閉じ、明細行の「ロット引当」欄に「新規割当」と表示されます
- 伝票を保存すると、引当が確定します
4.2 新規ロット引当(自動引当・FIFO)
ダイアログを開くと、自動的に先入先出(FIFO)による引当が行われます。
ステップ1:ダイアログを開く
- 明細行の「ロット引当」欄のアイコン をクリックします
- 「ロット割当」ダイアログが表示されます
ステップ2:自動引当の結果を確認する
- ダイアログが開くと、自動的に以下のルールで引当が行われます:
- 先入先出(FIFO):製造日が古いロットから優先的に引当
- 在庫数の範囲内:在庫数を超えて引当しない
- 明細行の数量まで:明細行の数量に達するまで引当
自動引当の例(明細行の数量が100の場合):
【ロット1】製造日: 2025/11/01、在庫数: 80 → 今回出庫数: 80(自動入力) 【ロット2】製造日: 2025/11/05、在庫数: 50 → 今回出庫数: 20(自動入力) 【ロット3】製造日: 2025/11/10、在庫数: 100 → 今回出庫数: 0(引当不要のため) 合計: 80 + 20 = 100(自動的に明細行の数量と一致)
ステップ3:必要に応じて調整する
- 自動引当の結果を確認します
- 必要に応じて「今回出庫数」を手動で変更できます
- 特定のロットから優先的に出庫したい場合は、数量を調整してください
ステップ4:引当を確定する
- 「保存」ボタンをクリックして引当を確定します
4.3 既存ロット引当の確認・変更
ステップ1:既存伝票を開く
- 既存の伝票(出荷/売上/受払/在庫振替)を開きます
- ロット引当が行われている明細行を確認します
- 「ロット引当」欄に「割当済」と表示されています
ステップ2:ダイアログを開く
- 「ロット引当」欄のアイコン をクリックします
- 「ロット割当」ダイアログが表示され、既存の引当状態が表示されます
ステップ3:引当状態を確認する
- ダイアログの「今回出庫数」列に、既に引当済みの数量が表示されます
- 「既割当数」欄に、既存の引当合計が表示されます
表示例:
【ロット1】今回出庫数: 80(既存の引当) 【ロット2】今回出庫数: 20(既存の引当) 既割当数: 100
ステップ4:引当を変更する
- 「今回出庫数」欄の数量を変更します
- 別のロットに変更したい場合:
- 既存ロットの「今回出庫数」を減らす(または0にする)
- 新しいロットの「今回出庫数」を入力する
変更例(ロット1の80を、ロット3に変更):
変更前: 【ロット1】今回出庫数: 80 【ロット2】今回出庫数: 20 変更後: 【ロット1】今回出庫数: 0(減らす) 【ロット2】今回出庫数: 20(変更なし) 【ロット3】今回出庫数: 80(新規追加)
ステップ5:変更を確定する
- 「保存」ボタンをクリックします
- 明細行の「ロット引当」欄に「割当済(変更あり)」と表示されます
4.4 複数ロットからの引当
1つの明細行に対して、複数のロットから出庫する操作例です。
ケース:明細行の数量が150で、3つのロットから出庫する場合
ステップ1:ダイアログを開く
- 明細行の「ロット引当」欄のアイコンをクリックします
ステップ2:各ロットの出庫数量を入力する
【ロット1】社内ロット番号: LOT-20251108-001 在庫数: 100 → 今回出庫数: 80 を入力 【ロット2】社内ロット番号: LOT-20251109-001 在庫数: 80 → 今回出庫数: 50 を入力 【ロット3】社内ロット番号: LOT-20251110-001 在庫数: 50 → 今回出庫数: 20 を入力
ステップ3:合計を確認する
今回出庫数の合計: 80 + 50 + 20 = 150 明細行の数量: 150 過不足: 0(一致)
ステップ4:保存する
- 「保存」ボタンをクリックします
5. 検索・絞り込み機能
5.1 検索フォームの使い方
ロット引当ダイアログには、在庫ロットを絞り込むための検索機能があります。
検索項目一覧
| 項目 | 説明 | 使用例 |
|---|---|---|
| 出庫禁止ロットを表示 | 出荷制限フラグが立っているロットも表示するか | チェックON: 制限ロットも表示 チェックOFF: 制限なしのみ |
| 在庫がないロットを表示 | 在庫がないロットも表示するか | チェックON: 在庫0も表示 チェックOFF: 在庫ありのみ |
| 製造日(開始) | 製造日の開始日 | 2025/11/01 |
| 製造日(終了) | 製造日の終了日 | 2025/11/10 |
| 有効期限日(開始) | 有効期限日の開始日 | 2025/12/01 |
| 有効期限日(終了) | 有効期限日の終了日 | 2025/12/31 |
| 納品期限日(開始) | 納品期限日の開始日 | 2025/11/15 |
| 納品期限日(終了) | 納品期限日の終了日 | 2025/11/20 |
| 販売期限日(開始) | 販売期限日の開始日 | 2025/11/25 |
| 販売期限日(終了) | 販売期限日の終了日 | 2025/11/30 |
5.2 検索の実行方法
ステップ1:検索条件を入力する
- ダイアログ上部の検索フォームで、絞り込み条件を入力します
- 複数の条件を組み合わせることができます
検索例1:有効期限が2025年12月末までのロットのみ表示
有効期限日(開始): (空欄) 有効期限日(終了): 2025/12/31
検索例2:有効期限が2025年12月末までかつ、製造日が2025年11月1日〜11月10日の範囲のロット
製造日(開始): 2025/11/01 製造日(終了): 2025/11/10 有効期限日(開始): (空欄) 有効期限日(終了): 2025/12/31
ステップ2:検索を実行する
- 検索条件を入力して、「検索条件を指定して再表示」をクリックするとロット一覧が絞り込まれます
- 該当するロットのみが表示されます
ステップ3:検索条件をクリアする
- 各項目を空欄にして、「検索条件を指定して再表示」をクリックするとすべてのロットが表示されます
5.3 便利な検索パターン
パターン1:期限が近いロットを優先的に出荷
有効期限日(開始): (空欄) 有効期限日(終了): 2025/11/30(今月末)
→ 今月末までに有効期限が切れるロットが表示されます
パターン2:最近入荷したロットのみ表示
製造日(開始): 2025/11/01(今月初め) 製造日(終了): (空欄)
→ 今月以降に製造されたロットが表示されます
パターン3:出荷制限ロットを除外
出荷制限ロットを表示: チェックOFF
→ 出荷制限フラグが立っていないロットのみ表示されます
6. 警告表示とその対処
6.1 期限切れロットの警告
警告が表示されるケース
以下の期限日を過ぎているロットには、警告マーク(⚠)が表示されます:
- 有効期限日が過去日
- 納品期限日が過去日
- 販売期限日が過去日
警告の見方
- ロット一覧の各行に ⚠ マークが表示されます
- マウスオーバーすると、警告内容が表示されます
検索での除外方法:
有効期限日(開始): 今日の日付(例: 2025/11/11)
有効期限日(終了): (空欄)
→ 今日以降が有効期限のロットのみ表示されます
6.2 出荷制限ロットの警告
警告が表示されるケース
「このロットは出庫禁止とする」フラグが立っているロットには、警告マーク(「禁止」)が表示されます。
検索での除外方法:
出荷制限ロットを表示: チェックOFF
→ 出荷制限フラグが立っていないロットのみ表示されます
7. エラー対処方法
7.1 よくあるエラーと対処方法
エラー:「明細の数量とロット引当数の合計が一致しません。ロット引当数の総数は明細の数量と合わせてください。」
原因:今回出庫数の合計が、明細行の数量と異なる
対処方法:
- ダイアログ下部の「過不足」欄を確認してください
- 過不足が0になるように、「今回出庫数」を調整してください
7.2 ダイアログが開かない場合
ケース1:アイコンが表示されない
原因:商品がロット管理対象ではない
対処方法:
- 商品マスターで「ロット管理する」にチェックが入っているか確認
- チェックが入っていない場合は、商品マスターを修正してください
詳細は「1_ロット管理対象商品の設定方法.md」を参照してください。
8. 注意事項
8.1 引当時の注意事項
在庫数の確認
- リアルタイム在庫:ダイアログに表示される在庫数は、現時点の在庫数です
- 他ユーザーの影響:他のユーザーが同時に引当を行うと、在庫数が変動する場合があります
- 保存前の状態:保存するまでは、引当は仮の状態です
期限日の確認
- 顧客への納品期限:納品期限日を確認し、余裕のあるロットを引き当ててください
- 販売期限:販売期限日を確認し、期限が十分なロットを引き当ててください
- 先入先出(FIFO)の推奨:自動引当(FIFO)を活用することで、期限管理が容易になります
出荷制限の確認
- 制限理由の把握:出荷制限フラグが立っているロットの備考欄を確認してください
- 承認プロセス:出荷制限ロットを引き当てる場合、承認プロセスに従ってください
8.2 運用上の注意事項
ロット番号の管理
- トレーサビリティ:ロット引当履歴により、どの伝票でどのロットが出庫されたか追跡可能です
- 品質管理:問題が発生した際、ロット単位での追跡・回収が可能になります
在庫の先入先出(FIFO)
- 自動引当の活用:自動引当(FIFO)を活用することで、古いロットから優先的に出庫できます
- 手動調整:必要に応じて手動で調整し、特定のロットを優先的に出庫できます
複数倉庫からの出荷
- 明細行の分割:複数の倉庫から出荷する場合、明細行を倉庫ごとに分けてください
- 引当の独立性:各明細行のロット引当は独立しています
8.3 システム設定との関連
ロット管理機能の有効化
- システム設定:「ロット管理機能を使用する」が有効になっている必要があります
- 商品マスター:商品ごとに「ロット管理する」設定が必要です
詳細は「1_ロット管理対象商品の設定方法.md」を参照してください。
8.4 画面別の注意事項
出荷入力画面
- 出荷日の重要性:出荷日時点の在庫から引き当てます
- 期限日の確認:顧客への納品期限を考慮して、ロットを選択してください
売上入力画面
- 読み取り専用の判定:出荷からの計上の場合、ロット引当情報が読み取り専用になります
- 出荷伝票との連携:出荷伝票で引き当てたロット情報が自動的に引き継がれます
受払入力(出庫)画面
- 出庫理由の明確化:棚卸調整や無償出庫など、出庫理由を明確にしてください
- 備考欄の活用:出庫理由を備考欄に記載することを推奨します
在庫振替入力(出庫側)画面
- 組立出庫:組立に使用する部品のロットを引き当ててください
- 倉庫間移動:出庫元倉庫の在庫から引き当ててください
まとめ
ロット引当は、以下の4つの画面で共通の操作方法で行えます:
- 出荷入力画面
- 売上入力画面
- 受払入力(出庫)画面
- 在庫振替入力(出庫側)画面
基本的な操作の流れ:
- 明細行のロット引当欄のアイコンをクリック
- ロット引当ダイアログが表示される
- 在庫のあるロット一覧から選択し、出庫数量を入力
- 「保存」ボタンをクリックして引当を確定
重要なポイント:
- 自動引当(FIFO)を活用すると、先入先出による効率的な引当が可能
- 期限日を確認して、期限が十分なロットを引き当ててください
- 出荷制限ロットには警告が表示されます
- ロット引当履歴により、トレーサビリティが確保されます
不明な点がある場合は、以下のヘルプページも参照してください:
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