1. 自動採番設定の概要
1.1 自動採番機能とは
自社ロット番号の自動採番機能は、入荷・仕入登録時に自社で管理するロット番号を自動的に生成する機能です。手動入力の手間を省き、採番ルールの統一化を図ることができます。
ご利用上の注意点
-
社外からのロット番号との使い分け:
- 仕入先や納入元など、社外から提供されたロット番号を利用する場合は、本機能ではなく「相手先ロット番号」をご利用ください。
- この「自社ロット番号の自動採番機能」は、社内での管理・追跡を目的としたロット番号を生成するために使用します。
1.2 自動採番が適用される場面
- 入荷伝票の登録時:入荷明細のロット情報登録時
- 仕入伝票の登録時:仕入明細のロット情報登録時
- 受払伝票の登録時:受払明細のロット情報登録時
- その他の入庫処理:在庫振替などでロット番号が必要な場合
1.3 主な機能
- 柔軟なフォーマット設定:日付、商品コード、連番を組み合わせた独自のフォーマットを作成可能
- 日付基準の選択:システム日付、伝票日付、製造日から選択可能
- 日付加算機能:基準日に任意の日数を加算した日付を使用可能
- 連番桁数の指定:1〜15桁の範囲で連番部分の桁数を設定可能
- 重複チェック:自動生成されたロット番号の重複を自動的に回避
2. 設定項目一覧
自社ロット番号の自動採番に関する設定項目は以下の4つです:
| 設定項目 | 説明 | 設定値の範囲 |
|---|---|---|
| フォーマット | ロット番号のフォーマットパターン | 任意の文字列(後述) |
| 日付設定 | 自動採番時に使用する日付 |
|
| 日付加算 | 基準日に加算する日数 | 0〜99の整数 |
| 連番桁数 | 連番部分の桁数 | 1〜15の整数 |
3. フォーマット設定の詳細
3.1 フォーマット設定 (private_lot_number_management_format)
自社ロット番号のフォーマットパターンを自由に設定できます。
3.1.1 使用可能な要素
以下の要素を組み合わせてフォーマットを作成します:
| 要素 | 記述方法 | 説明 | 例 |
|---|---|---|---|
| 年(4桁) | {YYYY} |
日付の年部分(西暦4桁) | 2025 |
| 月(2桁) | {MM} |
日付の月部分(2桁、0埋め) | 01, 11 |
| 日(2桁) | {DD} |
日付の日部分(2桁、0埋め) | 07, 15 |
| 製品コード | {PRODUCT_CODE} |
対象商品の商品コード | PROD001 |
| 連番 | {SEQ} |
自動採番される連番(桁数は別途設定) | 001, 0001 |
固定文字:上記以外の任意の文字列を固定値として使用できます。
3.1.2 フォーマットの例
| フォーマット | 生成例 | 説明 |
|---|---|---|
{YYYY}{MM}{DD}-{SEQ} |
20251111-001 |
日付8桁 + ハイフン + 連番 |
{YYYY}{MM}{DD}_{SEQ} |
20251111_001 |
日付8桁 + アンダースコア + 連番 |
{YYYY}{MM}{DD}{SEQ} |
20251111001 |
日付8桁 + 連番(区切りなし) |
LOT-{YYYY}{MM}{DD}-{SEQ} |
LOT-20251111-001 |
固定文字 + 日付 + 連番 |
{PRODUCT_CODE}-{SEQ} |
PROD001-001 |
製品コード + 連番 |
{YYYY}{MM}-{PRODUCT_CODE}-{SEQ} |
202511-PROD001-001 |
年月 + 製品コード + 連番 |
3.1.3 自動採番を無効にする場合
フォーマット設定を空欄にすると、自動採番が無効になり、手動入力のみとなります。
4. 日付設定の詳細
4.1 日付設定
フォーマットに日付要素({YYYY}, {MM}, {DD})を含める場合、どの日付を使用するかを選択します。
4.1.1 設定値の詳細
| 設定値 | 選択肢 | 説明 | 適用場面 |
|---|---|---|---|
| 1 | システム日付 | ロット番号生成時の現在日時 | 登録日ベースで管理したい場合 |
| 2 | 伝票日付 | 入荷日・仕入日など、伝票に記載された日付 | 伝票日付ベースで管理したい場合 |
| 3 | 製造日 | ロット情報に登録された製造日 | 製造日ベースで管理したい場合 ※製造日が必須項目になります |
4.1.2 各日付設定の使用例
- システム日付(1)を選択した場合:
- 11月11日にロット番号を生成 →
20251111-001 - 11月15日にロット番号を生成 →
20251115-001 - メリット:登録操作日で統一的に管理できる
- デメリット:伝票日付と異なる場合がある
- 11月11日にロット番号を生成 →
- 伝票日付(2)を選択した場合:
- 入荷日が11月10日 →
20251110-001 - 仕入日が11月12日 →
20251112-001 - メリット:実際の入荷・仕入日に合わせた管理ができる
- デメリット:伝票日付の入力が必須
- 入荷日が11月10日 →
- 製造日(3)を選択した場合:
- 製造日が11月5日 →
20251105-001 - メリット:製造日基準の管理が可能(食品業界などに適している)
- デメリット:製造日の入力が必須となり、入力負荷が増える
- 製造日が11月5日 →
4.2 日付加算
基準日(システム日付、伝票日付、製造日のいずれか)に、指定した日数を加算してロット番号を生成します。
4.2.1 設定値の詳細
- 設定範囲:0〜99の整数
- デフォルト値:0(加算なし)
-
使用例:
-
0→ 基準日そのまま -
7→ 基準日の7日後 -
30→ 基準日の30日後
-
4.2.2 使用場面の例
- 加算日数 = 7日の場合:
- 基準日が11月11日 → ロット番号に使用される日付は11月18日
- 生成例:
20251118-001(11月11日 + 7日)
使用ケース:
- 賞味期限管理で、入荷日から7日後を基準日にしたい場合
- 製造日から保管期間を考慮した日付で管理したい場合
5. その他の設定項目
5.1 連番桁数
連番部分({SEQ})の桁数を設定します。
5.1.1 設定値の詳細
- 設定範囲:1〜15の整数
- デフォルト値:3桁
- 表示形式:0埋め(例:桁数3の場合、001, 002, ...)
5.1.2 桁数別の生成例
| 桁数 | 生成例 | 説明 |
|---|---|---|
| 1桁 |
1, 2, ..., 9
|
最大9まで |
| 2桁 |
01, 02, ..., 99
|
最大99まで |
| 3桁 |
001, 002, ..., 999
|
最大999まで(推奨) |
| 4桁 |
0001, 0002, ..., 9999
|
最大9999まで |
| 5桁 |
00001, 00002, ..., 99999
|
最大99999まで |
5.1.3 桁数の選び方
1日の入荷・仕入件数が:
- 10件未満 → 1〜2桁で十分
- 100件未満 → 3桁を推奨(
001〜999) - 1000件未満 → 4桁を推奨(
0001〜9999) - それ以上 → 5桁以上
注意点:
- 桁数を小さく設定すると、同一日内で上限に達する可能性があります
- 余裕を持った桁数設定を推奨します
6. 設定手順
弊社にて設定を行います。ご希望の場合は FLAMカスタマーセンターまで設定内容をお知らせください。
設定内容につきましては 2. 設定項目一覧 及び 3. フォーマット設定の詳細 をご確認ください。
6.1 依頼例
社内ロット番号のフォーマットを以下に変更してください。
フォーマット: {YYYY}{MM}{DD}{SEQ}
日付設定: システム日付
日付加算: 0
連番桁数: 8
7. 設定例
7.1 一般的な設定例
パターン1:日付 + 「-」 + 連番(デフォルト設定)
- 設定内容:
- フォーマット:
{YYYY}{MM}{DD}-{SEQ} - 日付設定:
1(システム日付) - 日付加算:
0 - 連番桁数:
8
- フォーマット:
- 生成例:
- 2025年11月11日に割当の1件目:
20251111-00000001 - 2025年11月11日に割当の2件目:
20251111-00000002 - 2025年11月12日に割当の1件目:
20251112-00000003
- 2025年11月11日に割当の1件目:
- メリット:
- シンプルで分かりやすい
- いつロット割当を行ったロットNoかの識別がしやすい
- 同一日の入荷・仕入を番号で識別可能
パターン2:製品コード + 連番
- 設定内容:
- フォーマット:
{PRODUCT_CODE}-{SEQ} - 日付設定:
1(日付を使用しないため、実際に採番される番号に影響はありません) - 日付加算:
0(日付を使用しないため、実際に採番される番号に影響はありません) - 連番桁数:
6
- フォーマット:
- 生成例:
- 商品コード
PART001の1件目:PART001-000001 - 商品コード
PART001の2件目:PART001-000002 - 商品コード
PART002の1件目:PART002-000003
- 商品コード
- メリット:
- 商品コードで即座にロットを識別可能
- 日付に依存しない連番管理
パターン3:年月 + 製品コード + 連番
- 設定内容:
- フォーマット:
{YYYY}{MM}-{PRODUCT_CODE}-{SEQ} - 日付設定:
1(システム日付) - 日付加算:
0 - 連番桁数:
6
- フォーマット:
- 生成例:
- 2025年11月、商品コード
ITEM001の1件目:202511-ITEM001-000001 - 2025年11月、商品コード
ITEM001の2件目:202511-ITEM001-000002 - 2025年12月、商品コード
ITEM001の1件目:202512-ITEM001-000003
- 2025年11月、商品コード
- メリット:
- 製品コードと年月を組み合わせた管理
- 在庫の鮮度管理が識別しやすい
8. 注意事項
8.1 設定変更時の注意
- 既存データへの影響:設定変更後も既存のロット番号は変更されません。新規作成されるロット番号のみが新しいフォーマットで生成されます。
- 運用統一:フォーマットを頻繁に変更すると、ロット番号の管理が煩雑になります。設定変更は慎重に行ってください。
- テスト確認:設定変更後は、必ずテスト入力を行い、意図したフォーマットで生成されることを確認してください。
8.2 フォーマット設計時の注意
- 文字数制限:自社ロット番号には文字数の上限(128文字)があります。長すぎるフォーマットは避けてください。
- 可読性:複雑すぎるフォーマットは、運用担当者が読みにくくなります。シンプルで分かりやすいフォーマットを推奨します。
- 将来の拡張性:連番桁数は余裕を持って設定してください(リセットまでの処理件数の10倍程度が目安)。
8.3 日付設定時の注意
- 製造日を選択した場合:製造日の入力が必須になります。入力負荷が増えることを考慮してください。
- 日付加算の使用:日付加算を設定すると、直感的な日付とズレが生じます。運用担当者への周知が重要です。
8.4 連番に関する注意
- 連番の登録上限:設定されている桁数の上限に達した場合、社内ロット番号の重複にかかわらず自動発番ができなくなります。通常6桁以上での運用をおすすめします。
8.5 運用開始前の確認事項
- ☑ フォーマット設定が業務要件に合っているか確認
- ☑ 日付設定が運用方針に沿っているか確認
- ☑ 連番桁数が十分か確認
- ☑ テスト環境での動作確認を実施
- ☑ 運用担当者への設定内容の周知
- ☑ マニュアルの整備(特に日付加算を使用する場合)
まとめ
自社ロット番号の自動採番設定は、業務の効率化とロット管理の統一化に大きく貢献します。以下の点を押さえて、適切に設定してください:
- フォーマット設計:業務要件に合った分かりやすいフォーマットを設計する
- 日付設定:運用方針(登録日ベース/伝票日ベース/製造日ベース)に応じて選択する
- 連番桁数:余裕を持った桁数を設定する
- テスト確認:設定変更後は必ずテストを実施し、意図した動作を確認する
- 運用周知:設定内容を運用担当者に周知し、マニュアルを整備する
設定に不明な点がある場合は、FLAMカスタマーサービスセンターまでお問い合わせください。
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